処暑の「処」は、処分や処理という言葉がしめすように、
終える、身を隠す意味を含みます。
処暑は暑い夏が間もなく終わることを表わします。
まだ連日の猛暑。
ですが、日没が早くなり、
空には入道雲と秋の筋雲が混在します。
台風も多く発生して湿った暑い空気と
秋の乾いた空気が日々、混ざり合います。

立秋を過ぎて2週間。
秋の入り口といっても、
夏が終わる前に
強烈な暑さがぶり返すのが
この処暑のときです。
この時期は、夏の終わり、
つまり天の陽気の収束に合わせて
「自分の体内の陽気も収めていく」
そんな意識をもって過ごすこと。

写真は庭の紫蘇の葉ですが、
夏の間はあんなに元気だったのに、
今は日差しと渇きに疲れて、
虫に食われた跡も…。
私たちの体も汗と日差しに渇いた状態。
今は、清熱しながら渇きと夏疲れを癒やす時。

潤いをたっぷり与えてくれる野菜や
豆乳など「清肺」をしてくれる食材もおすすめ。

そして疲れを取るために「睡眠」を大切に。
しかし暑くて寝苦しい、熟睡できていない、と感じる方はいませんか?
薬膳には安神の食材というカテゴリーがあり
心を安らかにして、眠りを誘います。
蓮子、棗、百合根、龍眼などが代表食材。
眠ることで、体と脳の疲れをとりましょう。
薬膳での体調管理にご興味のある方は、ぜひ一度、養生の世界を覗きにきてくださいね。

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