久しぶりの銀座。用事を済ませて外に出るとすでに夜の暗さ。
西の空にはなごりの夕焼けが…。
あれ、時間感覚が狂ったかしら?と思い、四丁目の時計台を見ると
まだ6:45。
そう
今日は立秋。
猛暑は相変わらずですが、日照時間が短くなってきました。
日の出時間はさほど変わらないけれど、
これからは夕暮れがどんどん早くなります。

ふとした時に、進む季節の早さに気づきますね。
立秋は秋の入り口。
古本には、
「秋になると、陰の気が下がり始め、ゆえに万物は収斂する」
とあります。
収斂とは、引き締めるという意味で、
夏の間は外に発散していた「気」を、秋になれば内側にしまい込む、
収めていく、イメージ。
やがて、冬にはすべてを納め終わり、今度は「気」を外に漏らさないことが大切になるのです。
移り変わる天の気に応じて、秋からは体の内側に「陰」を養っていく時間になります。「陰」とは体液や血液などの体を滋潤する成分です。
とはいえ、外はまだ猛暑。
夏の後半に入った今、大切な養生は、
汗で失われた体液を補うこと。
猛暑が続き、一日中汗をかいてきて、体の内側はカラカラに渇いています。これも、体液を補うという意味で「陰」を補うことですね。…

それをよくしてくれるのが、
夏野菜や西瓜などのみずみずしい果物です。これらには体の熱を取る清熱効果も備わっています。
また流れ出る汗とともに「気」も流出しています。
倦怠無力、食欲不振など夏疲れが忍び寄る季節です。
「気」を補う食べ物で、夏の疲れをリカバーしてくださいね。
涼風が立つ前に、体力気力を補って体を立て直したいものです。

このあたりのことを洗足薬膳お料理教室の8月「季節の薬膳レッスン」では
しっかりとお伝えします。暑くても食が進む、体を潤す、気力を補うお料理を作ってまいります。
薬膳での体調管理にご興味のある方は、ぜひ一度、養生の世界を覗きにきてくださいね。

-次回お知らせ-
「季節の薬膳レッスン」
旬の食材を取り入れたメニューは、体調管理や日々の献立作りにすぐ役立ちます。
8月 残暑の薬膳 -体験レッスンあり-
8/19(土)11:00-14:30
8/20(日)11:00-14:30
「50歳からの食育」
9月 骨のエイジングケア -体験レッスンあり-
カルシウム補給だけでない中医学のアプローチをお伝えします。
9/22(金)11:00-14:30
9/23(土)11:00-14:30