
梅雨が明けて、太陽パワーが全開ですね。
ちょっと早起きして、上野の忍ばず池に蓮の花を見に行きました。
あらこんなに広い池だったしら、と思うほどの広大さ、
そこに見渡す限り蓮が生い茂り、花が開き始めた美しい光景でした。
朝の新鮮な空気の中をゆっくり歩いて、考えたのは
蓮の神秘さ。

蓮は、実も葉っぱも茎、花のしべ、もちろん根のレンコンもあらゆるパーツが人の役に立つスーパーフード。
そして大暑の今、太陽エネルギーがクライマックスとなり全身で暑さを感じるとき、祛暑(きょしょ)といって夏の不快症状を遠ざけるために役立ちます。その主たるものが、
荷葉…あの大きな葉を利用します。暑さによる頭脹、発熱に。むくみとりに。高温多湿による消化器系失調でお腹が張ったり腹痛に。ほかにもさまざまな出血症に。
たしかにベトナムなどでは蓮の葉を緑茶と混ぜたお茶を伝統的に飲みますね。蓮の葉茶は清々しい香りがして、夏の混濁を忘れさせてくれます。

蓮の実…写真ではまだ大きく育っていませんが、花托とよばれる緑色の基部の中に実ります。薬膳では心熱をさまし不眠によいとされます。
7月のお教室「50歳からの食育」では、この蓮の実を緑豆や粟、ハトムギなどと合わせたお粥を炊く予定。仕上げを一工夫して、すごくおいしいオリジナルのお粥ができました。
また月餅によく使われる蓮の実餡の原料にもなります。
蓮の実の中に通っている蓮芯(れんしん)は、清熱剤です。
凄く苦いです。ですがこの苦さがのぼせを鎮め、ほてりを収めます。
強烈な暑さが続く昨今、蓮芯も必要になってくると思います。

咲いたばかりの美しい花。
池の中からすっくと茎を伸ばして花開く様子は気高さを感じます。
雄しべ…頻尿などに。
荷梗…茎は暑湿の胸苦しさを取る働きがあります。
蓮池が身近にある東南アジアでは、新鮮な雄しべや荷葉を夏の苦しさを払う食材としてひんぱんに使うのでしょうね。
7月までは見頃かも。
朝の蓮池散策、よいリフレッシュになりますよ。
-次回お知らせ-
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