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猪肉自主練その3 イタリアン煮込み

「実践イタリアン会」を4年くらい前からやっています。

食べてばっかりではなく、自分たちでも作りましょうという集まりなんですけど、イタリア好きが集まって手を動かす時間は楽しい。
この日の主役は、「猪」ということで、2品の煮込み料理を準備しました。

一品目は、太田哲雄シェフに教えて頂いた一品。

太田シェフのお料理は郷土に根ざした伝統的なレシピでありながら、軽やかで体に優しく食べ飽きません。こちらは猪肉にフェンネルと塩をまぶして一晩置いた肉を、コトコトと煮込んだもの。

軽いトマト味で、塊で煮込むお肉のおいしさが溢れます。

トスカーナ風の煮込みです。

掟に反して、トマトの皮が乗っかっています。
このトマトはウチの畑で夏に収穫した物を冷凍保存したものなので、皮も捨てられず、身内の会のときは使っちゃっています。

もう一皿は、チョコレート風味です。

貿易の栄えた中世の頃、イタリアの富豪が財を誇って当時の貴重品だったカカオをふんだんに使った料理…という歴史があるのですが、猪とチョコレートの出会いには私もイタリアンに目覚めた20年くらい前から興味を抱いていました。

当時手にした「イタリア郷土料理」の本に、猪とチョコレートをマルサラ酒で煮る料理が載っていたのです。…と、いろいろ話すと長くなるんですが。。

結論からいうと、猪の血の気と赤ワインやカカオが響き合いぞくぞくした。

これはもう少し、自分の中で追求したい一皿ですね。

                                             ……続く